こんにちは,ハヤシライスBLOGです!今回はラプラス変換について分かりやすく解説します!
ラプラス変換について
ラプラス変換とは,時間の関数を周波数の関数に変換することで,線形な微分方程式や線形なシステムの出力を,簡単に計算する方法です(^^)/
フーリエ変換ではダメか?
同じく,時間の関数を周波数の関数に変換する方法として,フーリエ変換があります!それでは,フーリエ変換で周波数領域に変換したらいいのでは?と思われる方がいるかもしれませんが,フーリエ変換にはフーリエ変換できるための条件があり,これがラプラス変換が必要になってくる理由になります(^^)/
(参考)フーリエ変換,フーリエ級数展開について分かりやすく解説!
以下の記事では,フーリエ変換やフーリエ級数展開について分かりやすく解説しています!どれも無料で読めるので,興味がある方は是非読んでみてください(^^)/
フーリエ変換→絶対可積分でない信号は,周波数領域に変換できない
普段はあまり気にしていないかもしれませんが,そもそも関数x(t)のフーリエ変換X(ω)を求めるためには,条件がつきます! それはx(t)が絶対可積分の条件を満たすことです!要するに,何かの関数をフーリエ変換したい場合は,その関数の絶対値を[-∞~∞]の範囲で積分したときに,有限の値に収束する必要があります!しかし,下図のステップ関数のように,絶対可積分の条件を満たさない関数は結構あります(汗)
そのため,このままだと絶対可積分でない信号に対しては,周波数領域に変更できず,頑張って時間領域でガリガリ解くしかなくなってしまいます(汗) そこで登場するのがラプラス変換です!
ラプラス変換→絶対可積分でない信号も,周波数領域に変換できる
ラプラス変換とは,関数x(t)にe^(-σt)を乗じた信号をフーリエ変換したものです! e^(-σt)は,時間が経つごとに0に減衰していく信号なので,これを関数x(t)に乗じることで,絶対可積分の条件を満たすことができます!こうしてラプラス変換により,絶対可積分でない信号に対しても,周波数領域に変換できるわけですね(^^)/
ラプラス変換の公式
ラプラス変換とフーリエ変換の公式は,下図の通りです。ラプラス変換とフーリエ変換の違いは,関数x(t)にe^(-σt)が乗じられている点のみであることが分かりますね(^^)/
また,ラプラス変換の複素数s=σ+jωのσを0とすればフーリエ変換になります!このことから,フーリエ変換はs平面上の虚軸で定義したラプラス変換であるといえます!
今回の記事はここまでです!少しでも役に立っていれば嬉しいです(^^)/
(参考)システム制御工学について分かりやすく解説!
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